2015年4月22日、名古屋市守山区の「尾張戸神社(おわりべじんじゃ)古墳」に参詣しました。志段味の古墳群も近く、尾張地方の中でも特に考古学的に重要なエリアの一つ。山一帯には大小の古墳が密集し、尾張部一族ゆかりのものと考えられています。
東谷山フルーツパークの方からハイキングコースで行く順路もあるようですが、山の東側、国道155号線の十軒町交差点から車で山麓まで行きました。国道からすぐのところにあるこの石塔が山道の入り口のようです。
神社の入り口となる大鳥居が見えて来ました。車はここまでです。ここからは徒歩ルート。
神社は山頂にあるので、山道を歩いて登ります。階段状にはなっていますが、気分は山歩き。
湧き水が山道の脇を流れていきます。周りは木々のざわめきか、鳥のさえずり、湧き水のせせらぎのみ。
ハイペースで登っていたので、だんだんと息切れして来ました。。。
ここはほんとうは手水舎なのかな。虫がブンブン飛び回っていたのでトライできませんでした。
だんだんと神社の趣が感じられるように。神社はもうそろそろでしょうか。
いや、まだまだでしたね。フルーツパークからのハイキングコースとの合流地点かな。
中社(古墳)に行く分岐点が現れました。ここからもうひと登りで神社です。
山頂から見える景色は素晴らしい。クリックしてください。パノラマ世界が広がります。左写真が東、右写真が西側です。庄内川が見えますねー。写真ではきれていますが、名古屋駅の高層ビル群もしっかりと見えます。
たいへん失礼かと思いましたが、拝殿の奥に本殿を拝見できます。
この案内板をみるとよくわかりますが、神社は古墳の真上に鎮座されています。延長5年(927年)編纂の延喜式に記録のあるいわゆる式内社ですが、完全にそれよりも古くからある遺跡です。
祭神は天火明命(あめのほあかりのみこと)、天香語山命(あまのかぐやまのみこと)、建稲種命(たけいなだねのみこと)の3神で、記紀の伝承にも明らかな尾張氏の祖神であらせられるそうです。天火明命は病除けの神様として人々の信仰を集めておられます。
尾張氏(尾張戸一族)ゆかりの地域なんですね。ちなみに「尾張」の語源は「新しく切り拓かれた土地」という意味だそうです。その後、中世には乱世のため一時荒廃したようですが、尾張守護となった斯波氏による社殿の造営や、尾張徳川家の藩祖・義直公、二代光友公に名古屋城鬼門の守護神として崇敬され、手厚く保護されてきたようです。
なんとも不思議なのは、目の前にあるのが神社であり、古墳であるということですね。
石碑が建っていますが、判読しづらいです。祭神や由緒について書かれています。
こちらはひと目でわかりますね。こんもりとした小山がまさに古墳そのものです。